今期、パイロットクラブプロジェクト部では次のような方針のもとに活動してまいりました。
・プロジェクトの基本となるブレインマインダーズ活動への取り組みに力をいれる。
・公的機関や、地域へのネットワークを広げる。
・「のうをまもりましょう」ポスターの花を咲かせる。
このたび、パイロットインターナショナル日本ディストリクトの支援支援事業である「第1回エール賞」(2019-20)に桜東京パイロットクラブより木谷正道氏をご推薦申し上げ、みごと受賞されましたことを心よりお祝い申し上げます。 土 田 美 子
2020年6月22日(月)「パイロットインターナショナル日本ディストリクト」第1回エール賞を当クラブ推薦の
木谷正道さまが受賞されました。
囲碁の会 代表 木谷 正道 さま
「高次脳機能障がいと囲碁の会&心の唄
~共に生きる」
写真:国際文化会館(東京都港区)にて日本ディストリクトからのお祝いをお渡しいたしました。
パイロットクラブ中島ガバナーエレクトより木谷氏へ賞状贈呈
木谷氏と共に活動されている山中会員
※パイロットクラブ エール賞とは
パイロットインターナショナル日本ディストリクトが地域のニーズに合った福祉および社会貢献を継続して行っている個人・団体を顕彰し、さらなる活躍を願う支援事業のひとつ。
※高次脳機能障害とは
病気や事故などが原因で脳が損傷され、言語・思考・記憶・行為・学習・注意などに機能障害が起きた状態を高次脳機能障害といいます。原因として多いのが、脳卒中ですが、交通事故による外傷性の脳損傷でも多く見られます。
①記憶障害 ②注意障害 ③行動と感情の障害 ④遂行機能障害 ⑤地誌的障害(道が覚えられない) ⑥作話 ⑦病識の欠如 ⑧金銭管理ができない ⑨保続(同じ言葉を繰り返す) 等
「日々コウジ中」(高次機能障害の夫と暮らす日常コミック)柴本礼氏著(発行 主婦の友社)
「NHKニュースおはよう日本」で紹介された話題のコミックより
桜東京パイロットクラブ 1987年入会 山中美枝子会員
木谷正道さんとはじめてお目にかかったのは、2017年11月26日、八王子パイロットクラブの20周年記念イベントでした。
「日々コウジ中―高次脳機能障害の夫と暮らす日常コミック」の著者である柴本礼さんのご講演があり、ご講演の終わりに柴本さんが、木谷さんをご紹介されました。
その場でマイクを握った木谷さんは、囲碁や音楽が高次脳機能障害の改善に効果があるのではないかと始められた「高次脳機能障害と囲碁の会」についてお話しになりました。
そして、この会を毎月、大森で開催しているということでした。偶然、会場は、私の自宅から徒歩5分の場所です。私自身、脳神経系のパーキンソン病を患っていることもあり、早速、木谷さんにご挨拶させていただきました。私が「80歳を超えた素人でも、囲碁は打てるようになりますか?」と伺うと、木谷さんは「できますよ!どうぞ会にいらしてください」と優しくおっしゃってくださいました。
早速、次の月例会(毎月第一日曜日)に、参加させていただきました。高次脳機能障害を持つ方とご家族を中心に、囲碁を差しあい、おにぎりやお菓子をいただき、木谷さんがボーカルをつとめる「心の唄バンド」の演奏をみんなで楽しむ、とても温かい雰囲気で居心地のよい会でした。
木谷さんが囲碁棋士の木谷實九段の三男でいらっしゃること、東京都庁に36年務めたご経験などから、防災や被災地支援、障害者支援活動に熱心に取り組んでいらっしゃることもしだいに分かってきました。
素晴らしい活動を続けていらっしゃる木谷さんを、ぜひ桜東京パイロットクラブの会員にも紹介したいと思い、2018年3月桜東京パイロットクラブのプログラムミーティングで講演をお願いしました。当クラブの会員も、「高次脳機能障害と囲碁の会」に参加するようになり、木谷さんの活動に対する理解が深まると同時に、その活動を支援したいというクラブ全体の気持ちにつながっていったのです。
今回、新型コロナウイルス感染症が拡大し、人と人との接触が制限される中、木谷さんは、新たな挑戦を始めています。インターネットを使ったウェブ会議(ZOOM)でつながりを確保する「みらクルTV放送局」を開局しました。囲碁、障害福祉、防災問題、音楽演奏など多彩な番組を放送しています。録画した動画をYoutubeでも配信しています。
これからも、木谷さんの活動を応援をしていきたいと考えています。